【米の保存方法】虫わきせず、長持ちさせる
写真:玄米キーパー(アサヒパック)
お米の保存方法、知りたくありませんか?
お米は生鮮食品で、少しずつ「劣化」「酸化」して味が悪くなったり、虫がわいたりします。なるべく美味しく食べれるよう長期保存する方法です。
白米、玄米は生鮮食品、空気に触れると酸化して不味くなります。夏場は冷蔵庫の野菜室で保存し、なるべく1ヶ月以内に食べ切るのがベストです。
ちなみに、気温が15°C以下になる冬場はほとんど劣化せず、虫もわきません。お米の品質低下は「気温」と「湿度」が上がる5月、6月以降です。梅雨に近づいたら少し気をつけてみてください。
※無農薬のお米は栽培期間、消毒、殺菌していないため通常のお米より虫がつき易くなります。注意してください。最後に虫がわいた時の対処方法も解説します。
保存方法を4つ紹介します。
- もみで保存(常温保存)
- 保冷庫や冷蔵庫(15°C以下で保存)
- 保存袋で真空パック(常温保存)
- 柿しぶ米袋(常温保存)
もみで保存(常温で長期保存)
もみで保存するのが長期保存には一番良い方法です。数年間保存できます。ただし「モミすり」の手間がかかり、すぐに食べられないといったデメリットがあります。
保冷庫や冷蔵庫(15°C以下で保存)
ジップロックやペットボトルに小分けして、冷蔵庫の「野菜室」で保存すれば、酸化させずに美味しく食べれます。
保冷庫でも劣化せずに美味しく食べれます。15°C以下で保存すれば気温が上がる夏場でも大丈夫です。
玄米袋が12袋や24袋入る保冷庫で保存している農家さんは結構います。1ヶ月くらいの食べる分、近所のコイン精米所で精米します。家庭用の精米器も1万円で購入できます。
保冷庫は玄米、白米を美味しく食べる一番良い方法ですが、電気代がかかります。
保存袋で真空パック(常温保存)
酸素を抜き真空パックで保存すれば、長期保存できます。その場合、エージレスや脱酸素剤を入れておきます。使い捨てカイロでも代用できます。
市販のものでは「玄米キーパー」や「ネルパック」があります。衣類圧縮袋でも代用できます。
100円ショップなら経済的ですが、材質が薄く穴あきの心配があります。
もっと安くするなら、フードシーラーで密閉するという方法もあります。
- 玄米キーパー(30kg用 1000円)
- ネルパック(30kg用で1500円)
- 衣類圧縮袋(ダイソー2枚100円 米5kg用 Mサイズ)
- フードシーラー
柿しぶ米袋(常温保存)
柿のしぶを塗った保存袋で保存します。柿の渋は、防虫、防腐、消臭、効果があります。米袋として使用すれば良い状態で保存できます。
ただし、Amazonレビューにあるように、もともと米に付着している虫の発生までは防ぎきれません。
【柿渋米袋のAmazonレビュー】
虫を寄せ付けない効果は確かにあるのかもしれません。ただ、もともとの米に付着しているコクゾウムシの卵の羽化までは防ぐことはできないらしく、無農薬米をこの袋に入れて密封し、二ヶ月後に袋を開けてみると、立派に成長したコクゾウムシが大量に発生していました。
お米に虫がわいた場合
無農薬のお米は、慣行栽培のお米に比べて虫が付きやすくなります。殺菌消毒していないためです。保存する場合は、慣行栽培のお米より注意する必要があります。
虫がわいた場合、キレイな紙の上に広げ太陽の光に当てると虫は逃げていきます。また、米袋に唐辛子、ニンニクを入れておけば虫対策になります。
※特に虫は20°C以上の高温、多湿で活発になります。
まとめ
無農薬のお米は、慣行栽培のお米に比べて虫が付きやすくなります。
気温、湿度が高くなる5月以降、保存には注意が必要です。
特に虫は20°C以上の高温、多湿で活発になります。
対策としては
- 夏場はペットボトルなどに小分けして冷蔵庫、涼しい場所で保存する
- 長期保存する場合はエージレスを入れて密閉保存する
お米は生鮮食品です。夏場の「気温」「湿度」が高い場合は注意が必要です。