【糖尿病・歯周病の本当の原因は?】低血糖症(血糖調節障害)が免疫を破壊する仕組み
虫歯、歯周病の本当の原因
30歳以上の日本人の86%が歯周病
現在、30歳以上の日本人86%が歯周病患者と言われています。なぜ、1日3回歯磨きしているのに歯周病にかかるのでしょうか。
それは、歯周病の原因が局所の免疫異常による感染症であるためです。
免疫異常を起こす原因は砂糖
免疫異常の原因が砂糖、炭水化物の取りすぎです。
砂糖など甘いもので血糖値が上昇し、免疫異常をおこします。
白米、パン・うどん・パスタなどは血糖値が上がりやすい食品です。
免疫異常になる過程を詳しく見てみます。
免疫異常で虫歯、歯周病になるメカニズム
以下が虫歯、歯周病になるメカニズムです。
- 砂糖、炭水化物の過剰摂取→
- 低血糖症(血糖調節障害)になる→
- 免疫力が下がる→
- 虫歯、歯周病になる
低血糖症とは血糖の調節障害です。
1.腎臓のインスリンの働き、分泌が悪くなる 2.血糖を調節する副腎が働きすぎて機能しなくなる
この二つの症状が重なると、血糖の調節障害が起きます。いわゆる、低血糖症になります。
歯学博士 小峰一雄先生が歯周病の原因が歯磨きではなく食事であるとし歯周病予防に「シュガーカット」で治療されています。
砂糖や炭水化物の取りすぎの害
砂糖や炭水化物の過剰摂取で免疫力が下がります。
ガン、糖尿病患者は風邪やインフルエンザで重症化しやすい。
砂糖、炭水化物の過剰摂取で血糖を調節障害が起こります。いわゆる、低血糖症になります。
まとめ 虫歯、歯周病の本当の原因
- 歯周病の原因が局所の免疫異常による感染症
- 砂糖、炭水化物の過剰摂取で低血糖症になる
- 低血糖症(血糖調節障害)で免疫力が下がる
- ガン、糖尿病患者は風邪やインフルエンザで重症化しやすい
砂糖、炭水化物の取りすぎをやめる事!
免疫を正常にすることができます。
砂糖、炭水化物の取りすぎで免疫力が低下することはわかりました。
次は、低血糖症(血糖調節障害)で免疫力が低下する理由について解説します。まずは、免疫の仕組みはどうなっているのでしょう?
感染症から体を守る仕組み
獲得免疫を作る仕組み
体にはウイルスなどの感染症にかかっても戦う仕組みがあります。
それが免疫機構です。
同じ感染症にかからないのは獲得免疫のおかげです。
この獲得免疫を作る仕組みが腸管にあります。
腸管免疫と呼ばれます。
腸管免疫とは?
人間の免疫の6~7割は腸の腸管で作られます。
免疫のおかげで病原細菌やウイルスから体を守ってくれます。
獲得免疫ができる、ウイルスと戦う仕組み
人間の腸管には、大きく二つの働きがあります。
- 消化・栄養吸収の働き
- 細菌・ウイルスなどの異物を排除する働き
細菌・ウイルスなどの異物を排除する機関が「パイエル板」です。
パイエル板の指示で免疫が発揮され、獲得免疫が出来上がります。
パイエル板
パイエル板とは小腸で体内に取り込む、異物を判断をする器官
- パイエル板がリンパ球に攻撃の指示を出す→
- リンパ球の中のT細胞、B細胞が攻撃を開始する
パイエル板の中にM細胞がある
1. M細胞が人体にとって敵か味方か判断する
2. 敵(有害)であれば、敵情報をリンパ球に伝える
3. リンパ球にはT細胞、B細胞がある
まとめ 感染症から体を守る仕組み
- 全身の免疫の6~7割は腸の腸管で作られる
- 腸管で細菌・ウイルスなどの異物を排除する
- パイエル板の指示で獲得免疫が作られる
腸管は、細菌・ウイルスなどの異物を排除し、免疫の多くが作られる大切な器官です。
最近の腸活ブームもわかります。
腸が健康であれば、コロナウイルスも感染症も怖くありません。
次に、腸管免疫が壊される仕組みを解説します。
低血糖症(血糖調節障害)が腸管免疫を狂わせる仕組み
低血糖症(血糖調節障害)とはどういう症状か?
低血糖症になると、糖質に過敏に反応してインスリンを過剰分泌させます。
食後、お腹いっぱいでも、甘いものが欲しくなる原因に。
低血糖症になると肥満や、糖質依存を引き起こします。(※正確には反応性低血糖症)
- 糖質(砂糖、ブドウ糖など)を過剰摂取→
- 血糖値を下げるインスリンが過剰分泌→
- 血糖値が急降下→
- さらに糖質を欲しがる
脳は血糖値が下がった時、空腹を感じるように命令します。
腹に食べ物があるかどうかとは関係ありません。
免疫機構を調整するホルモンとは?
免疫機構を調整するホルモン=糖質コルチコイド
この糖質コルチコイドが免疫を抑制し免疫機構を調整します。
このホルモンが十分に分泌されないと免疫力が低下します。
低血糖症(血糖調節障害)で免疫が破壊される仕組みは、以下の通りです。
- 低血糖症になる→
- 血糖値を上げるため糖質コルチコイドの過剰分泌→
- 副腎に負担をかけ副腎疲労を引き起こす→
- 糖質コルチコイドが十分分泌されなくなる→
- 免疫低下
糖尿病患者が感染症にかかりやすい理由です。
歯周病患者も免疫力が低下していることがわかります。
世の中、免疫異常患者ばかりといえます。
残念ながら、私もそうです。
免疫力を正常に戻す方法
血糖値を上昇させない食べ物・食べ方が重要
30歳以上の日本人の86%が歯周病患者という事は、同時に免疫異常である事もわかります。
血糖値が上昇しない食べもの、食べ方をすることが大事です。
砂糖・白米ともにGI値が高く、血糖値を急激に上昇させてしまいます。
砂糖を取らない、白米をやめて玄米食にすれば、歯周病のリスクが下がります。
【一日二食のデメリット】血糖値の上がらない食べ物、食べ方
白米から玄米食に変える
一日に3回食べる白米を玄米に変えると、歯周病予防に効果的です。
※GI値の低い玄米(GI値=64)は、歯周病予防に効果的です。白米のGI値=84
※GI値(血糖値の上がりやすい指数 ブドウ糖が100)
玄米食だけでは不十分で、よく噛んで食べなければ意味がありません。
一口毎に箸を置いて、70回以上噛むことをお勧めします。
玄米はGI値が低く血糖値の上昇が緩やかですが、白米と同じ炭水化物であるためです。
理想の食事時間は2時間と言われますが、少しずつ30分でも1時間でも早食いを改善することが大切です。
マスク・うがいは二次的予防法
またウイルスなどの感染症予防にマスク・うがいは無駄ではありません。
しょせんは2次的な予防方法に過ぎません。
食事習慣で免疫力を上げることが最大の予防法です。
まとめ
- 歯周病の原因が局所の免疫異常による感染症
- 低血糖症で免疫低下する
- 免疫低下の原因が、砂糖、炭水化物のとりすぎ
- 血糖値を上げない食べ物、食べ方が大切
砂糖をやめて、玄米食にすることが大切です。
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【参考図書】
歯学博士 小峰 一雄 自然治癒力が上がる食事 yusabul
歯学博士 長尾 周格 歯医者が虫歯を作ってる 三五館