【日本人の一日三食はいつからか?】始まりとその理由
日本人が一日三食、食べるようになったのはいつ頃からでしょうか?
この理由と原因がわかれば一日三食にこだわらず、自分にあった食事習慣にすることができます。
目次
江戸時代中期まで一日二食だった
結論:江戸時代中期まで1日2食です。
その理由について説明します。
朝昼一緒のブランチ
江戸時代の農民は朝、日の出とともに起きて農作業をはじめます。
日が登って日中暑くなってきたら家に帰りご飯を食べます。「朝ごはん」と「昼ごはん」が一緒のブランチみたいな感じです。
親が死んでも昼やすみ
その後、昼寝しますが「親が死んでも昼やすみ」と言うくらい昼寝は重要でした。
そして日が傾いた頃にまた畑に戻り、日が暮れるまで農作業をします。
日が暮れたら帰って「晩ごはん」
日が暮れたら帰って「晩ごはん」というのが一般的な江戸時代の農民の生活サイクルでした。
ヨーロッパの一日三食の始まりは産業革命後
ヨーロッパの一日三食の始まりは産業革命後(1760年)
ヨーロッパ社会も日本と同様に農耕社会で、日本の江戸時代と同じような生活サイクルでした。
しかし18世紀に始まった産業革命で生活様式が一変しました。
農民が都市に流れ工場勤務するようになると、より生産性を上げるため労働者は夏・冬、昼夜関係なく重労働が課されました。
そしてより効率的に働かせるために「朝ごはん」を食べ働き、「昼ごはん」は食べるが昼寝もろくにさせず、夜遅くまで働かせるという習慣が定着しました。
日本人の一日三食の始まり
元禄時代頃から一日三食が始まった
日本でごく一部の人から一日三食が始まったのは元禄時代頃(1788年〜)
ここからは推論ですが全国に広まったのは明治維新後ではないか。西洋文明に追いつくため平民を集めて強い軍隊を作るの1日3食が必要だったのでは無いか?
よって、大雑把ですが1日3食はだいたい150〜200年位(一般庶民ではもっと後の100年位)の短い歴史なんだという事です。
一日三食が始まった本当の理由
一日三食は生産性を上げて、労働者を長時間働かせるために作られたもの
日本は明治時代直前、ヨーロッパは産業革命後に一日三食が始まっています。
現代は明治時代や昭和初期のような過酷な労働はしていません。自分の生活サイクルにあって必要最低限の栄養・エネルギーが取れるのであれば、一日一食でも、一日三食でも良いわけです。
日本人は江戸時代のような一日二食の生活スタイルが一番あっている気がします。
参考図書:歯医者が虫歯を作ってる 三五館 医学博士 長尾周格