【2022年 栽培履歴】無農薬の田んぼ(田植えから稲刈り脱穀まで)
2022年 お米栽培のまとめ記事です。青色のリンクをクリックするとYouTube動画が見れます。戻る時は、ブラウザの戻るボタンを押してください。
目次
- 1 【無農薬の米作り】田んぼの排水、溝きり(稲刈り前の作業)
- 2 【お米になる、モミが出来る仕組み】根、茎、葉、全体の調和が大切!
- 3 【止葉ってなに?】米の収量、粒の大きさを決める!
- 4 稲刈り前の水管理の方法】稲の葉色が大切!
- 5 【無農薬のお米の粒が大きい、栄養がある理由】化学肥料は促成栽培!
- 6 【無農薬と化学肥料の米】根っこの違い
- 7 【無農薬の米作り】八月草取りは何のため?
- 8 【無農薬と化学肥料の米】根っこが全然違う!
- 9 【無農薬の田んぼ】カワニナ大発生(水が違う!ミネラルが違う!水は命の源!)
- 10 【無農薬の米作り】「株間+条間」機械除草(草取り不要)
- 11 【無農薬の米作り】田んぼの水漏れ原因〔減水深)
- 12 【田んぼの黒塗り】速くて簡単な方法(トラクター不要)
- 13 【無農薬の米作り】田植え前、荒代かきのコツ(ポイントは水もちと高低差)
- 14 【無農薬の米作り】トラクターの荒起こし失敗例
- 15 【無農薬の米作り】プール育苗のやり方、メリット
- 16 成苗を育てる種まき編(必見!超薄まき自作種まき機)
- 17 慣行農法と無農薬栽培の違いを分かりやすく説明
- 18 【種モミの塩水選で収量アップ!】始まりは明治時代
【無農薬の米作り】田んぼの排水、溝きり(稲刈り前の作業)
【2021/10/03】
稲刈り直前。田んぼが泥んこで、ぬかるんではマズイ!
田んぼに専用バイクで溝を切って行きます。
溝からしっかり排水されているか?チェックします。
稲刈り前の大切な作業です。
YOUTUBE 2021-10-03
田んぼの排水、溝きり(稲刈り前の作業)
【お米になる、モミが出来る仕組み】根、茎、葉、全体の調和が大切!
【2021/09/25】
お米になる、モミが出来る仕組み
米(モミ)ができる仕組みを知っていますか?
根から吸われた窒素やリン酸は一旦、炭水化物として葉に蓄えられます。これが穂に送られデンプンとなって米(モミ)になります。
根から吸われた養分を直接「穂」に送ったらいいのにと思いませんか?
窒素やリン酸をデンプンに変えるのにエネルギーが必要です。それを、根、茎、葉、穂で分業しているわけです。
化学肥料と無農薬の登熟期間の違い
穂が出て花が咲き収穫するまで、約50日間。
この期間が登熟期と呼ばれ、光合成によって作り出された炭水化物をモミに送る重要な期間です。もちろん、ビタミン、ミネラルの栄養素もこの期間に蓄えられます。
無農薬で、化学肥料を使わない栽培方法だと、経験上この期間が長くなります。
無農薬栽培は
- 開花も遅れる
- 登熟も遅れる
- 稲刈りが遅れる
だから毎年、化学肥料のお米を収穫した後、稲刈りするとちょうど良く段取りできます。種まきの日は一緒なのに・・
ただ、自然栽培や有機栽培のお米に栄養がある理由がここにあると思うんです。
化学肥料の稲は、葉を中心、早熟型
無農薬はの稲は、根っこ中心、晩成型
こんな、感じでしょうか?
根、茎、葉、穂の全体の調和が大切
お米に栄養をため込む出穂、開花、収穫まで登熟期間。登熟をささえるのが止葉(とめは、稲の一番上の葉)です。その止葉を支えるのが「茎と根っこ」
通常、登熟期間に追肥して養分を与えることはしません。でも、葉っぱが緑色で養分を吸い続けているなら、土にも養分があった方が良いことになります。
有機栽培では、土と田んぼの生き物全体が協力しあってお米を育てます。追肥せずとも、必要な栄養素は自然に供給されるので、なが~く登熟期間を確保できます。
稲の病気が怖い、倒伏しやすいので追肥はほとんどしませんが、何とも不思議。
【止葉ってなに?】米の収量、粒の大きさを決める!
【2021/09/25】
止葉って何?
止葉(とめは)って聞いたことありますか?
穂が出る直前、最後の葉っぱのことです。通常、15枚目の葉っぱが止葉になります。
実は、16枚目に出るはずだった葉っぱが穂になってる!とも言えます
種まきして芽が出てから、葉っぱは平均して1週間に一枚出てきます。種まきから、約100日くらい(3ヶ月)で止葉が出る計算になります。
止葉の大きさが、穂の大きさ、「粒数」を決める要素です。大きい止葉ほど粒が大きく、たくさんお米が取れます。
止葉はお米を作る大事な葉
モミは自分自身で炭水化物を作る能力が低いので、止葉に作ってもらいデンプンに変換して粒を大きくします。
実際は、止葉(15枚目の葉)の他に14、13枚目の葉もモミに栄養を送ります。
葉も穂も、モミ作りのため分業します。
お米に栄養をため込む出穂、開花、収穫まで登熟期間。登熟をささえるのが止葉です。
稲刈り前の水管理の方法】稲の葉色が大切!
【2021/09/16】
稲刈り直前、田んぼの水管理の方法
九月の稲刈り直前、田んぼの水管理の方法、知りたくありませんか?理由と方法を解説します。稲刈り前だからといって、すぐに水を切ってはいけない理由があります。
結論:稲が生きてるうちは切っちゃだめ
理由:葉や茎が生きているうちは、まだ光合成して水分を吸い上げています。また、養分も吸い上げて葉に栄養を送っています。 早く水を切ってしまうと、この流れが止まってしまい光合成できなくなります。
だから、葉が緑色をしているうちは徐々に水抜いていかないとなりません。少しずつ水を抜いて、機械が入りやすいように、田んぼの土を固めていきます。
どの位の固さが良いか?
では稲刈りの時、田んぼの土はどの位の硬さが良いのでしょうか?
結論:ジトっと湿りけがある程度がベスト
水分が適度にあり、それでいて機械に泥が「ネッチョリ」つかない程度の固さ。これがちょうど良い固さです。刈り取り予定日から逆算すると、大体2週間前に抜くというのが良い様です。
刈り取った後も生きている
稲は刈り取った後も、一週間ほど生きて「モミ」に栄養を送っています。葉が緑色のうちは、まだまだ栄養を送っている事が分かります。
刈り取り前まで、なるべく水を切らさない様にするのが良い方法です。
【無農薬のお米の粒が大きい、栄養がある理由】化学肥料は促成栽培!
【2021/09/14】
九月、穂が出揃う
九月に入り穂が出揃いました。出穂の時期と八月の長雨がかさなり、米の花が咲かない!ちゃんと受粉するか心配でした。
何とか実になって、穂も「モミの重さで」頭を下げてきています。
無農薬の田んぼは色あせない!
写真:上下ともに赤枠が無農薬の田んぼ
無農薬の田んぼ「赤枠」を見てください。まだ、薄い緑色をしています。
肥料分無いはずなのに・・
この無農薬の田んぼ、七月の肥料はほとんど入れていません。七月の追肥が多いと、葉の緑も濃くなります。 肥料分無しでこの色は不思議!
根っこが発達している
肥料分無いのにこの色の理由は、根っこがまだまだ元気な証拠です。養分を吸い上げているから葉っぱも色あせない。
無農薬の米の粒が大きい原因
化学肥料は促成栽培
化学肥料の田んぼが成長スピードが早く、成熟がはやい理由は促成栽培だからです。吸収しやすい窒素、リン、カリを入れるのでグイグイ成長します。
無農薬は根っこが優先
無農薬の稲は成長スピードが遅く、なかなか熟しません。「根っこ」優先でゆっくり成長します。 穂が出てからもじっくり栄養吸収して、もみに栄養を蓄えます。しっかり身が入るので、粒も大きく「ぷっくりなお米」になるんです。
化学肥料よりだいぶ遅れますが、しっかり黄金色に変身することでしょう。米も人間もじっくり、ゆっくりが肝心!
【無農薬と化学肥料の米】根っこの違い
【2021/08/30】
無農薬と化学肥料の根を掘って比べてみました。
色、長さ、細根、ヒゲ根の質が全く違います。
根は栄養吸収に欠かせない。
根の質で、お米の味、栄養が変わってきます。
YOUTUBE 2021-08-30
【無農薬と化学肥料の米】根っこの違い
【無農薬の米作り】八月草取りは何のため?
【2021/08/26】
八月後半の雑草取り。
六月七月の草取りとは意味合いが違います。
何のためにするのでしょうか?
YOUTUBE 2021-08-26
【無農薬の米作り】八月草取りは何のため?
【無農薬と化学肥料の米】根っこが全然違う!
写真上:無農薬栽培 写真下:化学肥料栽培
【2021/08/25】
七月、稲の根っこを掘ってみる
7月30日、化学肥料を使った田んぼの稲は少し穂が見えてきました。(写真下)
無農薬の田んぼは、穂が出るまであと一週間です。
ついに、意を決して稲を掘り起こし、互いの根っこを比べてみます。
結果は、どうなるか!ワクワク、ドキドキの瞬間!
違いがはっきり分かります。
無農薬栽培は、根の量、長さ、ともに化学肥料の倍あります。
根の色も全然違います。
無農薬栽培は「健全な白」
化学肥料栽培は「老化した赤茶色」
この違いが、お米の「味」「栄養」の違いです!
YOUTUBE 2021-08-25
【無農薬と化学肥料の米】根っこが全然違う!
【無農薬の田んぼ】カワニナ大発生(水が違う!ミネラルが違う!水は命の源!)
【2021/07/15】
無農薬の田んぼにカワニナが大発生。
無農薬の田んぼは水が違います。
生き物を育てる命の源。
コレが無農薬の田んぼの威力!
YOUTUBE 2021-07-15
【無農薬の田んぼ】カワニナ大発生(水が違う!ミネラルが違う!水は命の源!)
【無農薬の米作り】「株間+条間」機械除草(草取り不要)
【2021/07/04】
「株間+条間」機械除草で手取りしなくていい。
ポイントは田植え機で株間をそろえて植えること。
うまくいけば、真っすぐそろって、機械除草が楽に出来ます。
株間を揃えるのは至難の技。
こんな事する日本人は私ぐらい!
本当に可能なのだろうか?
いざ、チャレンジ!日本初!!!
YOUTUBE 2021-07-04
【無農薬の米作り】「株間+条間」機械除草(草取り不要)
【無農薬の米作り】田んぼの水漏れ原因〔減水深)
【2021/06/05】
荒代かき後、水の溜まらない田んぼの原因調査。
減水深とは?一日に減る水の量。
田んぼによって違います。
減水深を見ながら、田んぼを練って行きます。
理想の減水深は一日、1cmです。
YOUTUBE 2021-06-05
【無農薬の米作り】田んぼの水漏れ原因(減水深)
【田んぼの黒塗り】速くて簡単な方法(トラクター不要)
【2021/05/27】
簡単な田んぼの黒塗りの方法を紹介。
黒塗りとは、前年の畦畔(けいはん)、またはあぜの修復作業です。
昔はやられていましたが、今はほとんどやられていません。
もしくは、トラクターのクロ塗り機で修復します。
何とか手作業の黒塗りを復活させたい!簡単な方法は?
ポイントは
1.トラクターで始めに練っておく(一週間前)
2.土をのっけてキレイにならすだけ
3.土の硬さが大事
前もって土を練っておきます。
クワで練らないから早い!簡単!楽ちん!
YOUTUBE 2021-05-27
【田んぼの黒塗り】速くて簡単な方法(トラクター不要)
【無農薬の米作り】田植え前、荒代かきのコツ(ポイントは水もちと高低差)
【2021/05/21】
田植え前、トラクターでの準備は三段階あります。
1、荒起こし(秋春)
2、荒代かき
3、植代かき
今回は2、荒代かきの説明です。
ポイントは水もちを良くする事。
高低差を確認する事。
練りすぎ、トロトロにしなくても平気です。
YOUTUBE 2021-05-21
【無農薬の米作り】田植え前、荒代かきのコツ
【無農薬の米作り】トラクターの荒起こし失敗例
【2021/05/19】
田植え前、トラクターでの準備は三段階あります。
1、荒起こし(秋春)
2、荒代かき
3、植代かき
今回は春の荒起こしの説明です。
YOUTUBE 2021-05-19
【無農薬の米作り】トラクターの荒起こし失敗例
【無農薬の米作り】プール育苗のやり方、メリット
【2021/05/18】
無農薬の米作りに欠かせないプール育苗のやり方とメリットを説明
プール育苗は、昔の折衷苗代、水苗代です。水をはったプールで苗を育てます。
農薬不要、管理が楽、根張りが良いといったメリットがあります。
反対は畑式育苗で水をはらずに、畑の状態で苗を育てます。
畑式育苗は種子消毒、土の殺菌で農薬が使われます。
YOUTUBE 2021-05-18
【無農薬の米作り】プール育苗のやり方、メリット
成苗を育てる種まき編(必見!超薄まき自作種まき機)
【2021/05/08】
成苗とは?
成苗とは葉っぱ5枚の五葉の苗。手植え時代の苗の育て方。大きい苗を植えるほど、雑草対策が簡単。
成苗にするメリット
1、雑草に負けない
2、病気にならない
3、活着がスムーズ
成苗の苗を作る方法
薄く種まきする。一箱50gー60g慣行栽培は稚苗植え。一箱150gー200gの厚植え。自作種まき機は必見です!
YOUTUBE 2021-05-08
成苗を育てる種まき編(必見!超薄まき自作種まき機)
慣行農法と無農薬栽培の違いを分かりやすく説明
【2021/05/04】
無農薬と化学肥料を使った栽培方法の違い
化学肥料を使用した栽培をわかり易くた後えると既製品。大量生産しやすい、品質が一定で安く作れます。ユニクロ、スーパー、コンビニの商品に似ています。
無農薬栽培はオーダーメイド(一品モノ)少量生産で品質は農家腕にかかっています。除草剤、農薬が使えないので、技術でカバーします。肥料から手作りするので、大量には出来ません。手間隙かかるので、値段も高くなります。
一番大きな違いは土づくりの考え方が違うこと。化学肥料と農薬はセットで使われます。土の生き物や微生物を減らします。
無農薬で栽培すれば、土の生き物が増えてきます。微生物は作物の栄養吸収に欠かせない。無農薬と一般栽培では根っこの育ちが大きく違ってきます。
YOUTUBE 2021-05-04
【無農薬の米栽培】慣行農法と無農薬栽培の違いを分かりやすく説明
【種モミの塩水選で収量アップ!】始まりは明治時代
【2021/04/18】
さあ、お米づくりの始まりです!
まずは種もみの選別「塩水選」
塩水の浮力で比重の軽い種もみも除きます。
残った重い種もみは、病気に強く生命力がみなぎっています。
塩水選は明治時代から始まり、収量が1割ほどアップしたそうです。
米は一粒植えるとそれが130倍になる生命力ある作物です。
小麦は30倍までしか増えないので、お米の方が断然お得です。